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偏頭痛に悩まされている人にはイミグラン

偏頭痛がある人は、日本に約840万人もいると推計されています。
男性よりも女性に多く見られます。
脈を打つようにズキンズキンと痛み、動くと痛みが悪化するので何も用事ができなくなると言う人も多いです。
頭痛がおきる場所はこめかみが多いですが、頭の片方だけが痛む人がおよそ6割、両方が痛くなる人が約4割という調査報告があります。
頭痛はおよそ4~72時間続き、ズキンズキンとした拍動性の痛みであることが特徴です。
これらに加えて、頭痛が起きると吐き気がしたり、光や音に過敏になるといった症状もよく見られます。
また、1~2割の人に視野の中心にギザギザとした光が現れる閃輝暗点(せんきあんてん)と呼ばれる前兆が見られます。
この閃輝暗点が5~60分ほど続いて、閃輝暗点に伴って頭痛がおきたり閃輝暗点が消えてから60分以内に頭痛が起きるケースが多いです。
頭痛が起きた時にできる対処法としては、痛む部分を冷やすことです。
偏頭痛は頭の血管が拡張することで痛みを発しているので、冷やして頭の血管を収縮させるといくらかは痛みが軽減します。
そして静かな暗い部屋で安静にしていると、症状が落ち着くでしょう。
温めたり入浴するのは禁物です。
薬物療法では、トリプタン系薬が使われます。
トリプタン系薬は予防薬ではありませんが、痛みがおきたらすぐに服用すれば、鎮痛効果が期待できます。
偏頭痛の痛みは、三叉神経から痛みの原因となる物質が放出されて血管が拡張することで起来ています。
トリプタン系薬は、セロトニンと言う血管を収縮させる作用をもつ物質と結合して、セロトニンと同様の作用が発揮され、血管を収縮させて頭痛を和らげています。
また、CGRPと言う神経伝達物質の放出を抑える作用があります。
CGRPは血管を拡させる作用があるので、この物質を抑えることで、血管の拡張を阻止して頭痛を和らげています。
このようにトリプタン系薬は2つの働きで偏頭痛に対処しているので、とても頼りがいのある薬と言えます。
偏頭痛がある人は、痛くなった時のために常備しておくことをお勧めします。

イミグランは即効性がある

トリプタン系薬の代表的な商品がイミグランです。
イミグランは主成分をスマトリプタンコハク酸塩とするお薬です。
イミグランには口の中で崩壊して水がなくても飲めるタイプの口腔崩壊錠(OD錠)もあります。
電車の中など、水がすぐに手に入らない場所で痛くなった時にも服用できるので便利です。
閃輝暗点の前兆のある人は、閃輝暗点が消えて頭痛が起こり始めたらすぐに使用するのが効果的です。
前兆がない人は、頭痛がおきたら10分以内に服用するのが効果が高いと言われています。
痛みが起きる前や頭痛が起きてから2時間も3時間も経ってから使用しても、あまり効果がないことが判っています。
飲み始めに胸やのどの圧迫感やつかえ感や浮遊感(ふわふわした感じ)や体の痛みを感じることがありますが、多くは一過性です。
副作用としては、動悸やめまいや眠気や倦怠感が報告されています。
また稀ですが、狭心症や心筋梗塞などの心臓の異常や、脳梗塞が起きることもあります。
これは、イミグランの主成分であるスマトリプタンコハク酸塩に血管を収縮させる作用があるため、元々心臓に異常がある人や血圧の高い人が服用すると、心臓や脳の血管が収縮してこのような事態に陥るものだと考えられています。
イミグランを服用するときは、心臓疾患に異常がないことを確かめたり、採血をして悪玉コレステロールなどが高くないかなどの脳梗塞の危険因子がないか等を医師チェックしてもらいましょう。
また、飲み合わせの良くない薬もあります。
イミグラン以外のお薬を服用中の人は、必ず医師に、今服用しているお薬の内容をお薬手帳を見せるなどして申告しましょう。
頭痛くらいは、医師の処方薬でなくても街のドラッグストアで購入できる解熱鎮痛剤で治ると思いがちですが、偏頭痛の場合は市販の解熱鎮痛剤では痛みが軽減しないケースが多いです。
イミグランは医師の処方箋が必要な処方薬です。
きちんと医師の診察を受けて、心臓病などがないこことを確かめたうえで服用しましょう。
また、用法用量はきちんと守りましょう。
自己判断で薬の量を増減すると、思いもよらぬ副作用がおきる可能性もあります。