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平熱の状態で解熱鎮痛剤を使用しても大丈夫?

歯が痛い男性

解熱鎮痛剤は痛みが強かったり発熱がある時に使用する薬で熱を下げる作用と痛みを鎮める作用があります。
しかし、場合によっては発熱か痛みのどちらかだけの症状が出ることがあり、その際にはもうひとつの作用が強く働いてしまわないかが気になると思います。
たとえば解熱鎮痛剤は偏頭痛の症状がある時にも用いられます。
偏頭痛の症状は痛みだけであることが多く、その際には解熱鎮痛剤を服用することで痛みがおさまり、体温は平熱以上に下がることはありません。
これは解熱鎮痛剤の薬の作用の仕方に関係しており、解熱鎮痛剤は平熱よりも熱が高くなった部分に作用を出すために、平熱の場合には解熱作用を発揮しないからです。
発熱が起こる時の体の状態は細菌やウイルスに感染している時が多く、病原菌と戦うために体の熱を上げるような働きが起こります。
体温は脳にある体温中枢というところでコントロールされており、通常は体の中の酵素が最も活発になるような温度に設定されています。
それが36度~37度程度であり、その設定値である平熱になるように調整されています。
しかし、病原菌が体の中に入り増殖をすると、病原菌のもつ力により体に様々な症状があらわれます。
そこで体は病原体に対して免疫力を使って病原体を体からなくそうとします。
その時に起こる症状が発熱で、体の中でプロスタグランジンという物質を作り出し、体温中枢の設定温度を通常よりも1~2度ほど高くします。
解熱鎮痛剤の種類の中には、この時に産生されるプロスタグランジンに作用をする物があります。
プロスタグランジンの生成が行われなくなることで、体温中枢の設定温度に変化を与えることができなくなり、体温の上昇をストップさせます。
このようにプロスタグランジンに作用をするタイプの薬の場合には、発熱をしていない時に使用しても、体温を下げ過ぎることはなく、発熱をして高熱になった時だけに上がり過ぎた熱を下げるという作用を発揮します。

薬の種類によっては熱が下がりすぎることもある

解熱鎮痛剤は、発熱が起きていない時でも熱が下がり過ぎることなく使用できることがわかりました。
しかし、これは薬のタイプがプロスタグランジンの生成を抑制するタイプのものである場合に限ります。
鎮痛剤の中には別の種類のものもあり、体温中枢に働きかけて血管を拡張させて熱を放出することで体温を下げるというタイプのものもあります。
カロナールなどがこの種類の薬になり、効き目はそこまで強くありませんが、血管を拡張して熱を下げます。
鎮痛剤の副作用でもある熱が下がり過ぎる症状はこのように使用方法を守って薬を使用している時には出ないようになっています。
しかし、注意をしておかなくてはいけないことは市販薬の中には作用が非常に強い種類の薬も存在するということです。
同じような働きで熱を下げる種類のものでも、効果が強い時などは副作用が強くでてしまい、発熱をしていない人が服用した時に平熱以下の体温になってしまう可能性があります。
カロナールなど効果が穏やかなものは、高熱の際に使用しても効果が足りないと感じることもあるかもしれませんが、その程度の効き目のものであれば、そこまで副作用も強くないでしょう。
鎮痛剤の中には効果の強い種類のものがあり、特に痛みが持続するような病気を持っている場合には弱い鎮痛剤では痛みが鎮まらなくなることがあり、徐々に強い薬を使うようになってしまうことがあります。
薬には処方してもらう必要のある薬と誰でも購入できる市販薬とがあります。
基本的には処方が必要な薬のほうが効果が強いものが含まれています。
しかし、市販薬の中にも十分な強い効果を持つ薬があり、その薬の作用が強く出過ぎてしまうと熱が下がり過ぎることがあります。